連絡があったのは、戸建の貸店舗に入居しているテナント(居酒屋)さんからでした。
こちらの建物、戸建とはいうものの、分割貸しで複数のテナントさんが入居中です。
そのうちの一軒からだったのですが、内容はこんな感じです。
「店の脇にあるスペースにゴミが溜まっている」
「酔っ払いなのか、小便をされて臭い」
「とにかくすぐに何とかしてくれ」
『ゴミ屋敷』状態かのような言い方だったのですが、
冷静にどの程度のゴミなのか聞いたところ、空き缶が数個とくずゴミ少々のようです。
「オーナーに連絡はしますけど、お忙しいから少し時間掛かるかも知れません」と伝えたのですが、
「なんですぐに来て掃除しないんだ!」とすごい剣幕です。
「弊社は清掃業務は受託してません。
それに店舗脇のスペースだし、営業に影響するほどのゴミではないですよね?」
「臭いがすごいんだよ。
前にそこに停めてたバイクをどかせと言われた時は、こっちはすぐにどかしたのに。
なんですぐにやらないんだ!」
「?」
ここで何となく、意図が読み取れました。
問題のスペースには入居当初、この方やお客さんがバイク・自転車を停めて使っていたのですが、
オーナー様の通用口でもあり、賃貸対象部分ではない為、撤去をお願いしたことがありました。
恐らくは、その時のことを根に持ってのクレームなのでしょう。
とは言え、臭くて堪らないと言われて放っては置けません。
オーナー様に連絡したところ、たまたまお時間があるとのことで、
1時間後に現地で待合せ、対処することに。
そして肝心の臭いですが、塀に近づいても無臭です。
鼻が詰まり気味ではあったので、到着されたオーナーにも確認しますが、
「臭いしないよね。」との結論に。
何が臭いのかわからないので、お店に声を掛けて、本人に立ち会ってもらったところ、
「今は臭わないけど、朝は酷かったんだよ。」と平然と言われました。
これには私も久々にスイッチが入ってしまい、
「そもそも、ここのスペースはあなたにお貸ししていない。
ゴミや臭いで店舗の営業に支障を来していれば即対処するが、今回は緊急を要するとは言えない。
連絡いただければ貸主に伝えるが、この程度ですぐに呼びつけるようなことは今後やめるように。」
ということを丁寧に、語気は強めで説明しました。
その後は、オーナー様とゴミの撤去作業。
気づいた時に拾ってくれれば済む程度のゴミなので、ほんの2~3分で終了です。
臭いについては、結局小便の痕跡すら見当たらなかったのですが、
一応水をまいた後に漂白剤も散布しておきました。
まったく人騒がせな一件でしたが、
思いがけずオーナー様と別件の打合せもすることが出来たので、
無駄足にはなりませんでした。
この「別件」については、いずれこちらに書くことになると思います。
いよいよ「平成」も残すところ3日。
10連休の間に、新時代最初のクレームが入らないことを祈ります。