2017.11.21契約
入ってて良かった
居住用物件の賃貸借では、連帯保証人なし・保証会社利用を条件とした契約もよく行われております。
保証会社の利用は余分に手間と時間が掛かるし、費用も掛かります。
(誰が負担するかはともかくとして。)
そんな保証会社ですが、「入ってて良かった」というケースがありました。
当社の管理物件は商業ビルが多いのですが、居住用を含む複合用途ビルもいくつか管理しており、
いわゆる賃貸マンションの管理業務も行っております。
川崎市内のKビルもそんな店舗・住居の複合ビルなのですが、
昨年から賃貸マンションに入居されている男性について書かせていただきます。
この方、入居後からすぐに賃料の支払いが遅れがちでした。
最初は自分から「〇〇日まで待ってもらえませんか?」と連絡をくれたりもしてましたが、
すぐに、そんな連絡も無く遅れるのが当たり前となり、
数か月経った頃からは全く入金されることが無くなりました。
その上携帯も繋がらず、訪ねてみても留守ばかりで、
完全に連絡が取れなくなってしまいました。
(勤務先も何故か繋がらず、実家はご高齢のお父上のみでやはり繋がりません。)
当社でも稀にみる悪質なケースとなってしまいましたが、
実は保証会社の立替でオーナー様には毎月キッチリ入金されてました。
(電話も繋がらない親御さんの連帯保証だけだったらと思うとゾッとします。)
結局この方、保証会社の求償にも応じなくなったため、
今年の春先から明渡し訴訟を起こされておりました。
そして先日ようやく判決が出たので、確定次第、強制執行の手続きに入るようです。
もし保証会社を使っていなかったら、
滞納賃料の督促や明渡し訴訟など全てオーナー様の負担となるところでした。
(勿論、それに伴う当社の負担も免れました。)
また進展がありましたらご報告いたします。
(「明渡し訴訟~完結編」に続く)