管理物件で発生した排水管詰まり(「やったばかりなのに・・・」)の続きです。
元々詰まりやすそうな排水管(距離が長い割に勾配があまり無さそう)ではありますが、
そのこともテナントさんには十分ご説明し、注意して使用するようご協力をお願いしておりました。
具体的には、下記の3点です。
〇シングルペーパーを使用する
〇一度に大量に流さない
〇水を多めに流す(場合によっては2度流し)
現在のテナントさんが入居する前は、長年コンビニだったのですが、
オーナーに確認してもその頃は排水管が詰まった記憶はないそうです。
現在はお店スタッフも少人数で、来店客も少ない業態ですので、
コンビニ時代よりも流す水の量が圧倒的に少ないことは間違いありません。
それにしても、あまりにも詰まるのが早すぎですので、今回は徹底的な調査を業者に依頼しました。
作業当日はあいにくの大雨のため、スコープカメラを使った調査は後日となってしまいましたが、清掃の方は予定通り実施されました。
そこで原因がほどなく判明。
詰まりの元はペーパータイプの「便座クリーナー」でした。
トイレのすぐ外側の桝に多量に溜まっていたようで、
試しにトイレから流してみても桝までシートが流れてこなかったとのこと。
道路際の最終桝の詰まりもそれが原因で、業者さんからの報告では、
かなり大判で厚手のものを使用していたそうです。
(先日の訪問時、トイレを覗いた際に視界には入ってました。
シングルペーパーの使用を再度お店の方に確認して「大丈夫です!」とおっしゃったので、まさかそっちを流していたとは...。
今後の勉強になりました。)
「流せる」とうたわれた便座クリーナーやお掃除シートの類が出回っておりますが、
やはりトイレットペーパーと比較すると水に溶けにくく、
使用環境(節水タイプの便器など)によっては詰まりの原因になることも多々あるようです。
過去に詰まったことがあるようでしたら、流さずにゴミ箱に捨てるのが賢明でしょう。
今回はどうなるかまだ分かりませんが、これが原因で詰まりが発生した場合(善管注意義務違反となれば)、
テナント側に清掃費用の負担義務が発生する可能性もあります。
テナントさんに連絡したところ、既に便座クリーナーの使用は中止したそうです。
これでしばらくは大丈夫かと思いますが、念のためスコープ調査は進めてもらうことにしました。