2019.11.09設備
正体不明のケーブル
駅前のテナントビルのオーナー様から、先日変わった調査依頼がありました。
隣のビルの管理会社から、越境に関するご指摘を受けて改善するよう言われたそうです。
越境の状況や経緯について調べて対処することになりました。
久々の更新です。
およそ1月ぶりですが、その間も色々なことが起きました。
何といっても、9月に関東を直撃し「史上最強」と言われた台風15号(関連記事にリンク)を
上回る被害を各地にもたらした台風19号の襲来がありました。
15号には風の威力を見せつけられましたが、
19号では大雨による河川の氾濫が相次ぎ、多数の犠牲者も出てしまいました。
行政の避難指示解除後に堤防の決壊が始まったケースもあるようで、
過去のデータやそれを基にした「想定範囲」が通用しないのだと思います。
行政の対応改善も待たれますが、ハザードマップ等で現状の危険を把握しておくなど、
先ずは自らの身を守る意識が必要かと思われます。
ところで、オーナー様から調査依頼のあった越境物とは、謎のケーブルでした。
現地を確認すると、ビルの脇から出て隣のビル敷地を通り、と言いますか、
お隣のフェンスに数ヶ所固定しながら先へ続いています。
更にその先の別のビル敷地を通って、電柱までつながっていて、全長100mはありそうです。
ただし、手掛かりが何もなく、結局何のケーブルなのかは謎のまま。
通常、どうしても隣の敷地を通す必要がある場合は、
隣地所有者の許可を得て、覚書などを取交した上で設置します。
ところが、オーナー様も隣のビル管理会社も全く覚えが無いそうです。
引込みの状況からすると、使用中若しくは使用していた物であることは間違いないのですが...。
結局、入居中のテナントさんが使用している有線放送の会社と、NTTに調査を依頼した結果、
そのどちらのものでもなくテレビの同軸ケーブルの可能性が高いという回答がありました。
オーナー様に報告したところ、以前、ケーブルテレビを契約されていたことがあったそうです。
早々にオーナー様にて電気屋さんを手配され、調査・撤去されることになりました。